古語曲解

暇人の妄言なので、受験勉強の参考にしないようにね

原発事故の備忘 日本を救った中国製コンクリート圧送ポンプ車に感謝

中国・三一重工社製のアーム長62Mのポンプ車が注水作業

あの原発事故の際に、中国企業が無償で提供してくださったポンプ車

注水作業で最も実効性があったのが、このポンプ車

これで、日本が救われました。この恩を忘れてはなりません

ありがとう三一重工!

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大災害があったときに、民間で最も頼りになるのが建設業界です

糸魚川大火の際には

消防ポンプ車への給水に、コンクリートミキサー車が大活躍しました

業界用語 ドクヘリ と 防災ヘリの「ドクヘリ的運用」

防災ヘリの活動のひとつに、傷病者の緊急搬送があり、

「空飛ぶ救急車」とも呼ばれます。

この場合、医師は搭乗せず

航空隊員だけで、傷病者を観察しながら搬送のみを行うわけです

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一方、業界用語というほどではないですが

ドクターヘリ。略称は「ドクヘリ」。

ドクターカーというのもあるけど、ドクカーとは言わないな・・・

ドクヘリには、運航側では操縦士と整備士、医療側では医師と看護師の計4名が搭乗

現場で医師が応急措置をし、搬送する

防災ヘリの「ドクヘリ的運用」とは、傷病者の迎えの際に、医師・看護師が同乗することです

EC135

EC135は、一般的なドクヘリの機種。防災ヘリとどう違うのか?

防災ヘリは中型ヘリ、ドクヘリは小型ヘリが採用されていて

BK117とEC135が一般的。

どこに降着するか分からないので、降着装置はスキッドが殆ど

ギアなのはAW-A109ぐらいかな

で、テールを見てください。テールローターの代わりに換気扇みたいなものが付いています

フェネストロン®です

メインローターによるトルクを消すための装置ですね

BK117も、ドクヘリ仕様では、フェネストロンになっているようです

防災ヘリでも、AS365はフェネストロンタイプですね

BKは傷病者を搬送する際に、客室後部の観音開きのハッチを使用するため、

テールローターよりも、人間の動作に対して安全度の高いフェネストロンに換装しているのでしょうな

ヘリの後部は、極めて危険なので立ち入り禁止です

特に、テールロータータイプの場合、エンジンカット状態でも、近づいてはいけません

MD902

で、これがMD902

テールに何も無い!

というか、ノーターという装置により

トルクを打ち消しているそうです

 

 

 

 

防災ヘリ 続編 降着装置

前回で登場したヘリの降着装置は、全てギア(車輪)タイプでしたが

スキッドタイプのヘリもあります

むしろ、かつての防災ヘリの代表格、ベル412はスキッドタイプ

陸上自衛隊で使われている多用途ヘリコプター UH-1J「ハンター」も

つまりは、ベル412

鼻先がちょっと下がってるのが可愛いですね

和歌山防災

車輪ではなく、橇のような形ですね

もうひとつの、防災ヘリの代表格の

岐阜防災

BK117も、スキッドタイプ

横から見ると、オタマジャクシみたいですな

小柄ながらも万能タイプだけど、

パワー不足のため高標高の山岳救助には向かない

BKのKは、川崎重工業のKです

ちなみに、ベルには、スバル(富士重工業)がからんでいる

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ギアタイプの弱点は、

不整形地やぬかるみへの降着や駐機ができないこと

下手すると、転倒します

その点、スキッドは強い

平成30年北海道胆振東部地震では

東北を中心に各県防災ヘリに応援要請がありましたが

ヘリの集結地は、地盤が悪く、

総務省消防庁は、スキッドタイプを中心に要請したようです

この面からも

スキッドのベル412の優位性がうかがえます

 

業界用語 防災ヘリ 消防ヘリ

石川県能登地方の皆様に お悔やみを申し上げます

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能登地方では、消防ヘリと防災ヘリが活動中です

で、どう違うか

指定都市の消防局が保有し、運用するのが消防ヘリ

千葉市横浜市川崎市浜松市名古屋市

京都市大阪市が活動しています

千葉市消防ヘリ

道府県保有して、運用するのが防災ヘリ

群馬、埼玉、富山、岐阜、山梨、三重、兵庫、和歌山の

各県消防防災航空隊が活動しています

群馬防災ヘリ

山梨防災ヘリ

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業界では、浜松消防、岐阜防災と呼び分けています

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千葉消防の機体は、AS365ドーファン

群馬防災の機体は、AW139

山梨防災の機体は、シコルスキーS-76D

山梨の機体は、防災ヘリとしては、おそらく日本唯一

ぱっと見ると海上保安庁みたいです

一方、群馬の機体は、はやりの139です

国内の防災ヘリで、

ベル412を更新すると

139になってしまうパターンが連続していますな

 

業界用語 達観

達観って、諦観に近い語感だよね

もう、諦めてます、こだわりません、みたいな。

でも業界では、全然違う

達観

上の写真は何をやっとるかと言うと

「達観調査」です

詳細に個別に調べるんじゃなくて

「ざっと見て、判断する」のが達観

この達観で生育状況とか病虫害の程度とかを

農道をライトバンで走りながら、沿道の農地をざっと見て

報告をしたり、対策を考えたりします

農業改良普及の現場で、普及員が行います

農業土木でも使うようです

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仕事で普及員と打ち合わせをしたときに

「達観でやります」と言われたときは

???でした

古代中国 説話と真相

「説話」という用語が、腑に落ちない

説話というのは、宗教がかった教訓物語のことではないか

この本での「説話」は、特定の意図をもった創作ということらしい

国史学界のテクニカルタームなのか、著者の独自の用語なのか

独自の用語だとすると、失敗しているなあ

この本を買うような面々からすれば、

冒頭に述べたように、この「説話」という用語には違和感がある

書名も、スキャンダラスな感じで、下品だしね

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内容自体は、素晴らしい!

ボクが何十年も読んできた古代中国物語は何だったんだ!と思わせる。

特に春秋時代ですね。

例えば、管仲孫武は架空の人物らしく

伍子胥も怪しいようだ

少なくとも、春秋期の有名なエピソードは

諸子百家の皆様が

自分らの思想に箔をつけるため、

戦国後期から秦末漢初にかけての時代相を、春秋期以前に投影させた

作り話だったということのようです

(特に、孟子についてはボロクソに近い)

学会では周知のことのようなのですが

例えば、宮城谷正光のような人は、

こういったことを、どう受け止めているんだろう

校正、恐るべし 周防柳「小説で読みとく古代史」NHK出版新書697

この本の校正は、福田光一さん(校閲、と書いてあるけど)

仕事してません

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22ページ4行目から

~王宮は高良山にあります。北に筑紫の背振山

西に豊の国東に有明海を控え~

これは、帚木蓬生の「日御子」を紹介した一節なんですが

帚木氏の間違いか、周防氏の間違いなのか知らんが

福田光一さん、仕事しなさい

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これだけじゃないんだな

26ページ2行目から

~一九六〇年代に考古学者の江上波夫氏が、

いわゆる「騎馬民族征服王朝説」を発表され~

これは周防氏の説明文ですが

この学説が発表されたのは1948年です

一般向けの新書が発行されたのが1967年。

福田光一さん、仕事しなさい