古語曲解

暇人の妄言なので、受験勉強の参考にしないようにね

2015-01-01から1年間の記事一覧

木ニ縁ッテ魚ヲ求ム

『孟子』梁恵王上 縁木而求魚 往古、梁の地で竜巻が起こり 川魚が巻き上げられて、地に降り注いだことがあった この時、人民は木に攀じ登って魚を争って獲ったのである これを聞いた孟子は、嘆息した 「何という異常気象か、人が木に登って魚を獲っておる」 …

覆水盆ニ返ラズ

『拾遺記』 覆水は、西周初の人。姓は覆、名は水。 呂尚に見いだされ、司空に就いた。 司空とは土木工事に関する長官であるが、 覆水は精励恪勤のあまり、盆になっても帰郷しなかったため、老母が嘆いた。 これを伝え聞いた呂尚は、天を仰いで嘆息したという…

鶏口牛後

『史記』蘇秦伝 寧為鶏口、無為牛後 戦国期、縦横家の蘇秦が、韓侯を訪問したところ 美食家の韓侯は蘇秦に、羹をつくる際のダシには何がよろしいかと尋ねた 蘇秦、答えて曰く 「牛の尾を使うよりも、鶏の頭を使う方がいいですよ」 蘇秦は、王がスープのダシ…

苛政ハ虎ヨリモ猛ナリ

苛政猛於虎也(礼記・檀弓下) 苛政、姓は苛、名は政という人あり。 孔子が泰山の近くを通りかかると、村人がお祭り騒ぎをして喜んでいる。 弟子の子路を使いにして、何を喜んでいるのか尋ねると 「諸国武者修行をしている苛政さんが、この村を悩ませていた…