防災ヘリの活動のひとつに、傷病者の緊急搬送があり、
「空飛ぶ救急車」とも呼ばれます。
この場合、医師は搭乗せず
航空隊員だけで、傷病者を観察しながら搬送のみを行うわけです
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一方、業界用語というほどではないですが
ドクターヘリ。略称は「ドクヘリ」。
ドクターカーというのもあるけど、ドクカーとは言わないな・・・
ドクヘリには、運航側では操縦士と整備士、医療側では医師と看護師の計4名が搭乗
現場で医師が応急措置をし、搬送する
防災ヘリの「ドクヘリ的運用」とは、傷病者の迎えの際に、医師・看護師が同乗することです
EC135は、一般的なドクヘリの機種。防災ヘリとどう違うのか?
防災ヘリは中型ヘリ、ドクヘリは小型ヘリが採用されていて
BK117とEC135が一般的。
ギアなのはAW-A109ぐらいかな
で、テールを見てください。テールローターの代わりに換気扇みたいなものが付いています
フェネストロン®です
メインローターによるトルクを消すための装置ですね
BK117も、ドクヘリ仕様では、フェネストロンになっているようです
防災ヘリでも、AS365はフェネストロンタイプですね
BKは傷病者を搬送する際に、客室後部の観音開きのハッチを使用するため、
テールローターよりも、人間の動作に対して安全度の高いフェネストロンに換装しているのでしょうな
ヘリの後部は、極めて危険なので立ち入り禁止です
特に、テールロータータイプの場合、エンジンカット状態でも、近づいてはいけません
で、これがMD902
テールに何も無い!
というか、ノーターという装置により
トルクを打ち消しているそうです