古語曲解

暇人の妄言なので、受験勉強の参考にしないようにね

古代中国 説話と真相

「説話」という用語が、腑に落ちない

説話というのは、宗教がかった教訓物語のことではないか

この本での「説話」は、特定の意図をもった創作ということらしい

国史学界のテクニカルタームなのか、著者の独自の用語なのか

独自の用語だとすると、失敗しているなあ

この本を買うような面々からすれば、

冒頭に述べたように、この「説話」という用語には違和感がある

書名も、スキャンダラスな感じで、下品だしね

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内容自体は、素晴らしい!

ボクが何十年も読んできた古代中国物語は何だったんだ!と思わせる。

特に春秋時代ですね。

例えば、管仲孫武は架空の人物らしく

伍子胥も怪しいようだ

少なくとも、春秋期の有名なエピソードは

諸子百家の皆様が

自分らの思想に箔をつけるため、

戦国後期から秦末漢初にかけての時代相を、春秋期以前に投影させた

作り話だったということのようです

(特に、孟子についてはボロクソに近い)

学会では周知のことのようなのですが

例えば、宮城谷正光のような人は、

こういったことを、どう受け止めているんだろう