古語曲解

暇人の妄言なので、受験勉強の参考にしないようにね

澶淵の盟

世界史のセンターレベル(来年からは違うか)のテーマですね

穴埋めになるのか、正誤をとるのか、

地図もチェックした方がいいなあ、澶淵ってどこだか分かりますか?

「慶暦の和約」とセットの正誤問題もあるかな

海上の盟」にも注意。三つセットかな?年代と相手を選ぶとか。

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さて、1004年に北宋と遼との間で結ばれた平和条約な訳ですが

慶暦の和約は、1038年で北宋西夏ですね)

コンビニなんかで売ってる「1時間で分かる世界史」系の

誰が書いたか分からない文庫本にすごい記事が載ってました

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「宋は毎年絹20万匹・銀10万両を歳幣として遼に贈る」が

条約の中身ですが、コンビニ本の編集者は、絹20万「匹」のところが

理解できなかったようで、

なんと「蚕20万匹」と書いてありました!

蚕を20万匹(本当はカイコは「頭」と数えます)もらっても

遼帝国も困るよね 桑がないと育てられないし・・・

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この20万頭というのは、現代の養蚕農家が一シーズン(蚕期といいます)に

飼育する頭数としては、標準的です

1頭のカイコが1個の繭をつくります。1個の繭は約2グラムです。

そのうち、生糸の原料になる部分は概ね0.4グラム(蛹の重さが大半)ですから

繭200000粒で、生糸80000グラム=80キログラム

(カイコが100%生育して正常に結繭した場合)

白生地1反は概ね800グラムですから、100反分

ちなみに、絹◯匹というときの「絹」は、白生地のことで、1匹は2反分

よって、カイコ20万匹=絹50匹になります

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世界史で受験する皆さん

変な文庫本で妙な知識をつけないよう気をつけましょう