古語曲解

暇人の妄言なので、受験勉強の参考にしないようにね

鶏口牛後

史記蘇秦

寧為鶏口、無為牛後

戦国期、縦横家蘇秦が、韓侯を訪問したところ

美食家の韓侯は蘇秦に、羹をつくる際のダシには何がよろしいかと尋ねた

蘇秦、答えて曰く

「牛の尾を使うよりも、鶏の頭を使う方がいいですよ」

蘇秦は、王がスープのダシのために牛1頭を屠ることによる民の費えを憂え、

安価な鶏の頭を薦めたのである

 

よって、美食を戒めての謂いである

苛政ハ虎ヨリモ猛ナリ

 苛政猛於虎也(礼記・檀弓下)

苛政、姓は苛、名は政という人あり。

孔子が泰山の近くを通りかかると、村人がお祭り騒ぎをして喜んでいる。

弟子の子路を使いにして、何を喜んでいるのか尋ねると

「諸国武者修行をしている苛政さんが、この村を悩ませていた虎をやっつけてくれた」とのことであった。

孔子は傍らの弟子たちを振り返り、語った

「大したものだ 苛政さんは虎よりも強い」と

 

よって、勇猛な人物を讃えての謂いである

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 このエピソードを換骨奪胎したのが、水滸伝における行者・武松の虎退治のエピソードである。