苛政猛於虎也(礼記・檀弓下)
苛政、姓は苛、名は政という人あり。
孔子が泰山の近くを通りかかると、村人がお祭り騒ぎをして喜んでいる。
弟子の子路を使いにして、何を喜んでいるのか尋ねると
「諸国武者修行をしている苛政さんが、この村を悩ませていた虎をやっつけてくれた」とのことであった。
孔子は傍らの弟子たちを振り返り、語った
「大したものだ 苛政さんは虎よりも強い」と
よって、勇猛な人物を讃えての謂いである
このエピソードを換骨奪胎したのが、水滸伝における行者・武松の虎退治のエピソードである。